2020年6月17日

「新しい日常」にツイテケナイ黄昏エンチョーのつぶやき ~その4~ 不安の正体②

2006年12月、第1次安倍政権は教育基本法を改訂した。14年前のことである。反対野党議員欠席のまま臨時の衆院本会議において改訂法案を強引に成立させた。安倍首相は日本国憲法の改訂と共に「教育改革」がお好きである。「美しい日本」を取り戻したいのだそうだ。安倍首相の美的感覚に僕はツイテケナイ。ご本人がハッキリと具体的にまとめて言っているわけではないが、これまでの言行から推察するに、1890年に施行された大日本帝国憲法に描かれている国のかたちを彼は「美しい」と感じておられるようだ。現人神(あらひとがみ)たる天皇を元首・元帥とする国づくり。国民はその「臣民」であり、子どもは天皇の「赤子」として天皇の恩に報いて生きるよう要請される。これが安倍首相の本心のようだ。2017年、第2次安倍政権は、戦後すぐに排除・失効したはずの大日本帝国憲法下での「教育勅語」の復権を企図してその教材としての有効性を閣議決定までしている。余談だが、「教育勅語」を園児に暗唱させていた幼稚園があった。この園の理事長と安倍首相のオトモダチ疑惑が取り沙汰され所謂「森友問題」に進展していったのは衆目の認めるところだ。

第1次安倍政権は日本国憲法の改訂(大日本帝国憲法化?)の前段階として教育基本法改訂(教育勅語化?)に着手したと見ることができる。教育基本法改訂の何が問題か。問題だらけなのだが、かい摘むと「教育の目標として郷土や国を愛する心と国際社会の一員としての意識の涵養(かんようと読む。じわじわと育てることを意味する)」を入れ込み、幼児教育と家庭教育を教育基本法の中に書き込んだことである。

一瞥しただけではまともなことを言っているように思えるが、あぶり出すと恐ろしいことが言われている。「教育の目標は…国を愛する心…の涵養だ」と言っているのだ。国のために生きること、国のために役に立つ人間を育てることが教育の目的だと言っている。しかも、幼児期から、国のため、国の役に立つよう、地域・家庭と連携して子どもを育むことが教育の目標だと改訂教育基本法には書いてある。これを「美しい日本」と考えているらしい。大日本帝国憲法の国のかたちである。空恐ろしい。僕のこの懸念と、COVID-19騒動下で進行している事態が結びつき、僕の中で不安や懸念や妄想を増幅させてしまったようだ。戦争のできる国のかたちを認めてはいけない。子どもを二度と戦場に送ってはいけない!(6/3、つづく)

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